Uruma は、Java SE 5.0 以降 の環境で動作します。また、Uruma および Uruma のブランクプロジェクトは Eclipse 3.3 以降 を前提に作成されています。Eclipse 3.2 以前のバージョンでは、プラグインの仕様が異なるため動作しませんので、ご注意ください。
また、RCP モードでの Uruma アプリケーションを開発するには、「Eclipse for RCP/Plug-in Developers」 が必要となります。
Uruma は、スタンドアローンモード と RCP モード の2種類の方法で動作させることができます。
スタンドアローンモードでは、Uruma をライブラリとしてアプリケーションに組み込んで利用します。スタンドアローンモードの Uruma は、JFace の ApplicationWindow を利用してウィンドウ表示を行います。手軽に利用することができますが、Uruma のすべての機能を利用できるわけではありません 。
Uruma の力を最大限利用するには、RCP モードを利用することをお勧めします。
まず、スタンドアローンモード用のブランクプロジェクトをダウンロードページ からダウンロードしてください。(uruma-std-blank-x.y.z.zip、x.y.z の部分はバージョン)
ダウンロードしたファイルは、Eclipse のプロジェクトになっていますので、Eclipse の [File(ファイル)]-[Import(インポート)] メニューからインポートしてください。
インポート成功すると、「uruma-std-blank」という名前のプロジェクトがパッケージ・エクスプローラ上に表示されているはずです。
ブランクプロジェクトには、起動用のメインクラス(org.seasar.uruma.example.blank.Main)とテスト用の画面定義XML(views/main.xml)が含まれていますので、そのまま起動してウィンドウを表示することができます。
ブランクプロジェクトには、ブランクアプリケーションを起動するための起動構成が含まれています。Eclipse の実行メニューに [Uruma-Launch_STD-Blank] が表示されているはずですので、クリックしてみてください。
スタンドアローンモードの Uruma で必要な Jar ファイルは、すべて uruma-std-blank プロジェクト配下の lib ディレクトリに格納されています。これらの Jar ファイルをクラスパスに通すことで、Eclipse 外で実行することができます。
RCP モードは、Eclipse Rich Client Platform (以下、RCP と略します) を利用したアプリケーションを開発するためのモードです。
RCP は、非常に高機能な GUI アプリケーションを開発できるプラットフォームですが、難易度が高いため、その機能を生かせるアプリケーションを手軽に開発するのは難しいのが現状です。
Uruma は RCP をラッピングしたフレームワークを提供することで、RCP の知識がなくても、RCP の機能を利用した GUI アプリケーションを手軽に開発 することができます。
RCP モードの Uruma は、それ自身が RCP アプリケーションとして動作し、RCP モードの Uruma を利用するアプリケーション(以下、Uruma アプリケーション と呼びます)は Uruma の管理下で動作します。
Uruma アプリケーションを開発するには、Uruma に関する知識だけを学べば良く、RCP や S2Container に関する知識は不要です。
まず、RCPモード用のブランクプロジェクトをダウンロードページ からダウンロードしてください。(org.seasar.uruma.rcp.blank-x.y.z.zip、x.y.z の部分はバージョン)
ダウンロードしたファイルは、Eclipse のプロジェクトになっていますので、Eclipse の [File(ファイル)]-[Import(インポート)] メニューからインポートしてください。
インポート成功すると、「org.seasar.uruma.rcp.blank」という名前のプロジェクトがパッケージ・エクスプローラ上に表示されているはずです。
RCPモードの Uruma アプリケーションを動作させるには、Uruma 本体をプラグインとして Eclipse へインストールする必要があります。まず、ダウンロードページ から Uruma 本体(uruma-x.y.z.zip、x.y.z の部分はバージョン) をダウンロードしてください。
ダウンロードした zip ファイルを展開して、uruma-x.y.z/rcp/eclipse/plugins/org.seasar.uruma_x.y.z.jar (x.y.z の部分はバージョン) を取り出し、Eclipse のプラグインフォルダ(標準では、c:/eclipse/plugins です) にコピーしておいてください。すでに Eclipse を起動している場合は、一度再起動して Uruma プラグインを認識させます。(【注意】このとき、uruma-x.y.z/rcp/eclipse/configuration/config.ini も一緒にコピーしてしまい、Eclipse の config.ini を上書きしてしまわないように注意してください。上書きしてしまうと Eclipse が起動しなくなってしまいます。このファイルは RCP ランタイム上で Uruma アプリケーションを実行するときに使うものです。)
Uruma プラグインが認識されているかどうかを確認するには、Eclipse のメニューから [Help(ヘルプ)]-[About Eclipse SDK(Eclipse SDK について)] を選択し、「Plug-in Details」ボタンを押します。表示されたダイアログの中に、以下のように「Uruma Plugin」が表示されていれば、インストールは成功です。
なお、この org.seasar.uruma_x.y.z.jar は Uruma の機能を Eclipse プラグインとして動作するようにしたもので、RCP モードの Uruma アプリケーションを動作させるには必ず必要なプラグインとなります。
Uruma プラグインのインストールと、ブランクプロジェクトのインポートができたら、RCPモードの Uruma アプリケーションを Eclipse から起動してみましょう。
ブランクプロジェクトには、ブランクアプリケーションを起動するための起動構成が含まれています。Eclipse の実行メニューに [Uruma-Launch_RCP-Blank] が表示されているはずですので、クリックしてみてください。
無事に以下のような画面が表示されれば、起動成功です。
サンプルとして起動されているファイルマネージャ・アプリケーション(org.seasar.uruma.example.filemanager-x.y.z.zip) などを参考にして、ブランクプロジェクトの src/main/resources/views 配下に画面定義 XML を追加していけば、各パートを作成することができます。
Eclipse の外で RCP 版 Uruma を起動するには、以下の手順に沿ってください。
実際にアプリケーションを開発する際には、プロジェクト名やパッケージ名を独自のものに変更する必要があるでしょう。ここでは、ブランクプロジェクトを元にして Uruma アプリケーションを開発する際に、各種名称を変更する方法を説明します。
<arg>"org.seasar.uruma.rcp.blank"</arg> ↓ <arg>"org.seasar.uruma.myapp"</arg>